Печенье -高卒JOCVのブログ

ピチェーン(печенье)はロシア語でビスケットです。

5人で遊ぼうМуушиг(モーシグ)。モンゴルのトランプその1

ハァーイ

暇ですね。トランプをしましょう。(その2その3

モンゴル人はトランプで遊ぶのが大好きです。休日の夜(たまに平日も)、飲み会、たまたま人がたくさん集まったときなど、だれが言い出しっぺか自然とトランプをする流れになります。

私がモンゴルで見たゲームは4種類ほどあるので順次紹介していこうと思います。

まずはモンゴルで一番(わたし調べ)人気のあるゲーム「Муушиг」です!

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家にエヴァトランプしかなかった



1. このゲームは5人でプレイします。一人15点ずつ持ち点が与えられ早く0にした人が勝ちです。減らし方は後述。

2. 3~6のカードを抜いた物で遊びます。ジョーカーは抜いてたか使ってたか忘れました。

3. 各々カードをめくり、出たカードの順に順番を決めます。一番弱い人がディーラーをします。ディーラーのモンゴル語は聞きそびれましたが作業としてはажил хий(アジル ヒー:仕事をする)という風に言っていました。

4. ディーラーはよく山札を切ります。その後誰かに山札を上下入れ替えてもらいます。

5. 強い順に一人5枚になるまでカードを配っていきます。

6. ディーラーは1枚だけ表面を向けて場に置き、その上に山札を載せます。表に向けたカードの絵柄をхөзөр(フズル:トランプ)といいます。

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この場合ダイヤがフズルと呼ばれる

7. ゲームに参加するかどうか決めます。

8. 参加者が決まったところで一人1回カードを入れ替えることができます。表面を向けられたカードも最後に入れ替えることができます。

9. このあたり順番が決まってないとおかしくなるけど、私が見た感じそういったのはなかったです。身内でやってたからかもしれません。

10. 順番にカードを1枚ずつ出していきます。カードの強さは以下の通りです。ただし6で表面を向けたカードのスートが問答無用で強いです。画像を参照。

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ジョーカーを使っていたか忘れましたが、一応入れています。

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最初に出した人と同じ柄で、強いカードを出していく

※出すカードがなければパス可能。

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先ほどダイヤが表面だったため、数字に関係なくダイヤが強い。

11. 勝った人はその回のカードを得ることができます。これは勝ち分の証拠なので覚えていればそれはそれでいいです。次は勝った人から始めます。

12. 10,11を5回繰り返します。

13. 勝った回数の分だけ持ち点から減らします。一度も勝てなかった場合5点が追加されます。

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左上を見ると二人で対戦し、片っぽが5勝している。1勝もできなかったほうは点数が増えている。

14. 誰かが0になったとき、ほかのプレイヤーから1点×1000₮(トゥグルグ)で清算します。なお、4回戦目(3回清算した次の試合)からは2000₮に倍増します。

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これは20000₮札。モンゴルではカード決済が普及しているが、こういう時のために財布に現金が結構入ってる。

以上を気のすむまで繰り返します。夜9時ごろから始めて、終わったのは朝3時っていうのもざらにあるとか。長い冬の間、時間をつぶすために昔からみんな遊んできたんでしょうねー。

外出自粛中の今、海外のボードゲームに挑戦してみても面白いんじゃないでしょうか。

あ、私は見てただけでプレイしてないですよ。本当ですよ。JICAさん本当だから信じてください!!

 

……さて、以下はトランプのモンゴル語集です。仕事の用語はなかなか覚えられませんがゲームが絡むとすぐに覚えちゃうの不思議ですよね。

Хөзөр = フズル:トランプ

Бундан = ボンダン:ハート

Дөрвөлжин = ドゥルウルジン:ダイヤ

Гил = ギル:スペード

Цэцэг = ツェツェグ:クラブ

Жокер = ジョーケル:ジョーカー

Тамга = タマガ:エース

Ноён = ノユン:キング

Хатан = ハタン:クイーン

Боол = ボール:ジャック