ツァガーンサルその2
ハァーイ
もう2週間以上前のことになるけどとりあえず書き終わらせましょう。
私は継続することがはちゃめちゃに苦手。
なんだかんだで終わった大晦日。今日はツァガーンサル一日目をお送りします。
次の日朝9時にお邪魔しました。
こちらのご家族は朝6時に起きて、最初のсүүтэй цай(スーテーツァイ:ミルクティー)を捧げる儀式をして初日の出を迎えたらしいです。
ついたらさっそく新年の挨拶をします。
ビーヤマルサェンオロー?(体の調子は良いですか?)
タルガンサェンオロー?(家畜はよく肥えていますか?)
サイハンハワルラフバェノー?(良い春を過ごしていますか?)
アマルバェノー?(休んでいますか?)
大体アマルバェノーって言っておけば大丈夫みたいです。
けど、私の周りで言ってる人は少なかった上にここに書いてないのもたくさんあるっぽい。
ちなみにこの休んでいますかっていうのは、大晦日までに仕事はすべて終わらせてよく休んでいますか?
っていう意味があるとききました。
綴りは忘れた。
それが終わったらхөөрөг(フールグ:嗅ぎたばこ)を交換して、ご飯を食べます。ボーズをメインにいろいろ。
アイラグやモンゴルアリヒ(蒸留したアイラグのようなもの度数は低い)を飲みながら楽しく過ごしていると、おばあちゃんが息子夫婦と私にお年玉をくれました。まるっきり日本といっしょですね。おもしろい。
ちょっと違うのは、息子夫婦のほうからプレゼントにカバンなどをあげてました。
まさかのプレゼント交換会みたいです。
食事がすっかり済んだあと、山に行こうとのお誘いです。もちろん行きます。
というか私の言語スキルで相手を傷つけずに断ることが不可能なので、来て早々にこの手の誘いを断ることはあきらめました。
で、車中での会話
「山じゃなくてお寺でもいいねー」
「せやな、寺いこか。せっき、いまいくら持ってる?」
「5000₮(トゥグルグ:1円=25₮)あるで!(さっきのお年玉)」
「ばっちりじゃん!最高かよ!(お寺の拝観料が5000₮)」
雑な会話しながらお寺に行くことになりました。
が、ついてみると休業中。入れはするけど、人はいません。これも新コロナの影響かな?
まあ、せっかく来たので、でかいマニ車みたいなの回して、穀物を撒いて良い一年を祈ります。
初詣みたいなものですね。ここでも日本と一緒。
そんなこんなで帰ってお礼を言って別れました。
気づいたら、私のカウンターパートからメッセが来てたので伺います。
写真撮ってないけど、こちらの家では同じように歓待してもらいました。で、この時点で夕方4時くらい。この後も寄りたい家があったのですが、日本でははばかられる時間です。
私「もうすぐ夜だけど、家を訪問するのは失礼ですか?」
「関係ないよ!」
関係ないみたいです。
3軒目。寮で一番のお年寄りが住んでる家です。聞いたところ、旧正月の1日目に長老の家を訪ねる慣習なんだとか。
この家でも1時間くらいおしゃべりしたり、ボーズ食べたりしました。そろそろ帰ろうかと思っていると、別の家族が挨拶にきました。
ほんとに時間関係ないんやなーって思っていると、お金をプレゼントしています。どうやら、物じゃなくてもいいみたいですね。私も渡すべきかもしれませんが、とりあえず今年は保留にします。
続いてどうしてもいきたかった4軒目。こちらのお宅は私を何かと世話してくれるおじいちゃんが住んでいます。
わぉ、一番豪華な感じでした。例によって10時近くまでトランプして帰ります。
2日目、他に仲のいい人はいるんですが、家を知らないのでおとなしく過ごします。
3日目、朝電話がなってまた別の同僚です。
「山に行くぞ!」
旧正月は本来山で初日の出を迎えるそうですが、いつでもいいそうです。
もちろん行きます。
しかしこの日、前日とは打って変わって激しい吹雪(モンゴル人に言わせると吹雪に入らないらしい)です。
自慢のランクルでモンゴル人にかろうじて見える山への轍を走ります。
そんなこんなで到着。風が以上に強い。まじで吹き飛ばされる。
デールの前がはだけるのは本来ダメなんですがそんなこといえるレベルじゃありません。
かじかむ手で穀物、牛乳、ウォッカを撒きます。
最後に残ったウォッカをみんなでのみます。このとき飲んだウォッカが異常においしく感じました。
そらこんなとこで生活するなら脂を食べて体を大きくして、ウォッカで景気づけするしかないと実感できた気がします。
楽しいことばかりだった旧正月もひと段落です。
モンゴル人のお人よしっぷりと、伝統文化を体験できた最高の4日間でした。